
イヤーカフ型イヤホン「QCY Crossky C30」のレビューです。同じ価格帯で比較するなら、これを選んでおけば間違いない。
※自身で購入したもののレビューです。記事内にはアフィリエイトリンクも含みます。
QCYブランドについて
QYCは2009年に設立された中国ブランドで、2017年には日本法人のMIRISE株式会社を設立し日本市場にも展開しました。QはQuality、CはCreative、YはYouthを意味し、品質と創造性のある製品を若い世代向けに開発しています。Amazonカスタマーレビューの評価も高いので確認してみてください。
製品仕様
形式 | イヤーカフ型のオープンイヤー |
Bluetooth | バージョン5.4 |
対応コーデック | AAC SBC |
防水規格 | IPX5 |
再生時間 | 約5.5時間(イヤホンのみ) 約25時間(充電ケース併用) |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
マルチポイント | 対応 |
専用アプリ | QCY |
重量(実測値) | イヤホン片側:約5g(5.1g) 充電ケース込み:記載なし(42.4g) |
価格 | 2024年10月18日発売 6,580円 |
外観チェック


ケースの中央に、ブランドロゴとLEDインジケーターランプ。背面に、充電用のUSB Type-C端子があります。ボタンなどはなくシンプルで軽量な設計となっている。


ケースを開けるとLRの表記があり、左右逆に入れると磁力が反発して収まらないようになっています。イヤホンのアーチ部分は手に取りやすく、そのまま耳への装着もスムーズに行える。


小さい球体の方にスピーカー、大きい方に接触端子があります。タッチエリアは耳の後ろ側にくる大きい方で、LEDインジケーターの付近が反応する。
付属品は、取扱説明書、AtoCの短いUSBケーブル。ここではグローバルモデルをメルカリで購入したため、英語と中国語でした。日本のマーケットで購入すれば、日本語対応の説明書が付いてきます。ちなみにグローバル版でも、充電ケースの蓋を開けたところに技適マークがあるのを確認できました。
音質について
イヤークリップ型で同じ価格帯のと比較すると、個人的に一番好きな音質でした。さすがに高価格帯のHUAWEI FreeClip以上とまではいかないですが、音域や音場の広さなど全体的にバランスよく出ていて、とても良い印象です。好みの問題もあるけれど、ほとんどの人が満足いくレベルだと思う。また音楽だけでなく人の声も聴き取りやすいため、動画視聴やオーディブルなどの音声コンテンツを楽しむのにも向いている。
装着感

装着感は軽い付け心地で、付けているのを忘れるぐらいとても快適。耳に触れる部分の素材はサラサラしていて、着脱の抵抗もなくスムーズに行えます。それでいて落ちやすいわけではないため、スポーツ用途にもしっかり向いている。
同じ形状のSOUNDPEATS CCイヤーカフは、スピーカー側が大きく存在感があります。イヤーカフ型ならスピーカー側は大きすぎない方が良いのだと改めて実感しました。
タッチ操作の使い方
左側 | 右側 | |
1回押す | 無効 | 無効 |
2回押す | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
3回押す | 音声アシスタント | 曲送り |
着信時に長押し | 受信拒否 | 受信拒否 |
着信時に2回押す | 電話を受ける/切る | 電話を受ける/切る |
初期設定で割り当てられている機能です。専用アプリから、音量調整や曲戻しなどにカスタマイズができます。長押しについては変更する項目が表示されず、機能するのは着信時の受信拒否のみでした。着信時の動作を変更する項目もなかった。
リセット方法
- Bluetoothの接続を切っている状態でイヤホンを取り出す
- 両イヤホンのタッチセンサーを素早く5回タッチする
- 白LEDが5回点滅し消灯するとリセットが完了
QCYアプリに接続している状態で、設定→他の設定にある「工場出荷時の設定にリセットする」からもできます。
専用アプリ「QCY」

QCYアプリのステータスで、イヤホンの電池残量は把握できますが、充電ケースの残量を確認できないのは残念なところ。サウンドでは、イコライザーやオーディオバランスの調整ができます。

設定からタッチカスタマイズができます。1~3回押す動作の割り当てしかなく、長押しや着信時のカスタマイズはなかった。その他にタッチ感度を変更したり、一時的にタッチ操作を無効化するスリープモードという便利機能もあります。
※タッチカスタマイズに空間オーディオを割り当てることもできますが、切り替え時にアナウンスがなく切り替わっているか認識しにくい。ゲームモードに関してはアナウンスが流れます。
再生時間を検証
音量50%でどれくらい再生できるか試してみました。電池残量は1時間で10~20%減少し、左耳が6時間弱、右耳が6時間ちょっとで終了。スペック上では5.5時間と記載があるので少し長く再生できました。
HUAWEI FreeClipと比較


QCY Crossky C30の方が少し横幅はあるけど、厚みはなく軽量。HUAWEI FreeClipは、USB Type-C端子は下側にありワイヤレス充電にも対応しているのがメリット。


スピーカー側の大きさは同じくらい。充電端子側はQCY Crossky C30の方がコンパクトだけれど、その分電池持ちで劣る。HUAWEI FreeClipは、どこを触っても操作できるという便利さも優秀なところ。
- QCY Crossky C30:6,580円
- HUAWEI FreeClip:27,800円
価格差は2万円以上あるため音質や機能はかなわないが、そこまで大きな差は感じない。特にスポーツ用に使うならQCY Crossky C30の方がおすすめ。防水規格はIPX5なので悪天候のランニングにも耐えられます。
メリット・デメリット
メリットは、価格以上の音質に軽い付け心地。専用アプリで細かなところまでカスタマイズに対応する。
デメリットは、充電ケースの電池残量を確認できないのと、長押しの割り当てがないこと。これらはアップデートで改善されないだろうか。
まとめ
低価格帯のイヤーカフ型イヤホンをいくつか購入してみましたが、このQCY Crossky C30が一番良かったです。ながら聴き用としてはもちろん、防水性能が高いのでスポーツ用にも最適。セール時には5,000円以下で買えるため、メインで使っているイヤホンとは別に持っておくと便利です。
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