SOULブランドのイヤーカフ型イヤホン「S-LIVE CLIP」のレビューです。HUAWEI FreeClipと同じ形状なので、どんなものか購入して試してみました。
SOULブランドについて
2010年にグラミー賞アーティストのChris Ludacris監修によるヘッドホンブランド「SOUL by Ludacris」としてアメリカで販売を開始。S-LIVE CLIPが発売されるまで存在を知らなかったのですが、翌年には日本にも上陸していたようです。現在販売されているのは、イヤホン、ヘッドホン、ワイヤレススピーカーなど。すべての製品に、パワー、明快さ、快適さの3つの要素を重視して設計されています。
製品仕様
形式 | イヤーカフ型のオープンイヤー |
Bluetooth | バージョン5.4 |
対応コーデック | AAC SBC |
防水規格 | IPX4 |
再生時間 | 約6時間(イヤホンのみ) 約28時間(充電ケース併用) |
ワイヤレス充電 | 非対応 |
マルチポイント | 非対応 |
専用アプリ | 非対応 |
重量(実測値) | イヤホン片側:記載なし(5g) 充電ケース込み:約42.2g(42.1g) |
価格 | 2024年9月発売 5,980円 |
再生時間については、製品ページには18時間、説明書には最大約28時間(音量やコンテンツ次第)という記載があります。
外観チェック
ケースの中央に、ブランドロゴとLEDインジケーターランプ。背面に、充電用のUSB Type-C端子があります。ボタンなどはなくシンプルで軽量な設計となっている。
ケースの蓋を開けたときに、イヤホンのアーチ状部分を手にすると取り出しやすが、固定しないため閉まりやすくて少し使いにくい。ケース内部のヒンジ側には、左右の区別をするLRがあります。
イヤホンの小さい球体の方にスピーカーを搭載し、大きい方に接触端子と内側でLRの認識ができます。SOULロゴの所がタッチエリア、LEDインジケーターもある。アーチ状のケーブル部分は少し太め。
付属品は、AtoCの短いUSBケーブルと説明書など。
音質について
低価格帯でも高音域と中音域は良くクリア、低音域もそこそこ出ていて全体的にバランスの取れたサウンドでした。しかし、再生する曲によってはザラザラしたノイズが気になりストレスになるほど。いろいろ試してみたのですが、アプリが悪いのかスマホ自体が悪いのか特定することができなかった。残念だけれど音楽用としてではなく、動画や音声コンテンツなど、ながら聴き用として使おうかと思う。
装着感
耳に挟み込むだけで装着感は軽く、首を振っても落ちることはない、ながら聴き用として快適な形状です。しかし長時間には向かないようで、耳の後ろ側にくる球体に丸みがあるせいか圧迫感で鈍痛が来ます。同じ形のHUAWEI FreeClipでは、コンフォートビーンズが微妙に曲がっていて負荷をかけにくくなっているのかと改めて気が付いた。アーチケーブルの柔らかさにも違いがあるため、それも影響しているのかもしれない。
※耳の大きさや形によってフィット感は異なる可能性はあります。
タッチ操作の使い方
左側 | 右側 | |
音量アップ | 1回タップ | ー |
音量ダウン | 2回タップ | ー |
再生/一時停止 | ー | 1回タップ |
エンターテイメントモード (低遅延モード) | 1秒長押し | 1秒長押し |
音声アシスタント | 3回タップ | ー |
次のトラック | ー | 2回タップ |
前のトラック | ー | 3回タップ |
通話応答/切断 | ー | 1回タップ |
通話応答拒否 | ー | 2回タップ |
電源オン | 3秒以上長押し | 3秒以上長押し |
電源オフ | 5秒以上長押し | 5秒以上長押し |
リセット方法
- 接続している機器のBluetoothをオフ
- 充電ケースから左右両方のイヤホンを取り出す
- 左右いずれかのイヤホンを5回タップ
- LEDが白く2回点滅してリセット完了
再生時間を検証
最大音量は大きくなく、少し小さめの50%でどれだけ再生できるかの検証です。スマホのBluetooth設定からバッテリー残量をチェックしてみたところ、1時間で10%ずつ減少し、50%以下になると表示の消耗が加速。スペック上では6時間となっていますが、結果は7時間30分ほど持ってくれました。
HUAWEI FreeClipと比較
ケースの大きさは同じくらい。HUAWEI FreeClipはワイヤレス充電にも対応。SOUL S-LIVE CLIPは蓋の固定ができずに閉まりやすく使いにくいのはデメリット。
イヤホンを並べてみると、SOUL S-LIVE CLIPの耳裏側は丸く、HUAWEI FreeClipは凹んでいてフィットしやすい形状。アーチケーブルの太さも違う。
- SOUL S-LIVE CLIP:5,980円
- HUAWEI FreeClip:27,800円
予算があるならHUAWEI FreeClipの方がおすすめ。音質や装着感は圧倒的に優れています。
まとめ
HUAWEI FreeClipと同じような形状のため、ながら聴き用としては悪くないのですが、音楽再生にはノイズが気になるのであまりおすすめはできない。たまたまハズレを引いたのか、スマホとの相性が良くなかったのか少し残念です。予算を抑えたいという人は、QCY Crossky C30を検討するのが良さそう。
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