Priori 3 LTEはデュアルSIMスロットのため2枚のSIMを入れておくことができる。空いていたスロットにDMMモバイルの格安SIMを入れ、デザリング専用として運用できるか試してみた。
デザリングを有効にする
Priori 3 LTEでデザリングを有効化するには、ホーム画面にある緑のデザリングアイコンをタップすると設定のデザリングが開く。上の方にあるスライドスイッチをONにする。パスワードはWi-Fiアクセスポイントをセットアップで確認できる。
Wi-Fiアクセスポイントをセットアップを開くと、ネットワーク名の入力のキーボードが自動で起動してしまう。キャンセル、保存を押すと戻ってしまうので、端末の右下にある▽の物理キーで戻る必要がある。使いづらいので次回のアップデートでこの仕様を変えてほしいものだ。
戻るボタンを押すとキーボードが閉じるので、パスワードを表示するにチェックを入れれば確認できる。
パスワードの設定が完了してからは自動でつながるので、ショートカットのアクセスポイントをタップするだけでデザリングを開始できる。
デザリングで使うSIMの切り替え
SIMを2枚入れて運用するときには、どちらのSIMでモバイルデータを利用するかを選択する必要がある。
DMMモバイルもFREETEL SIMもドコモの電波なので、初期設定ではJP DOCOMOと表示されている。分かりやすくするために、あらかじめ名前を変更しておいた方が良い。名前が表示されているところをタップすると、名前とカラーの変更ができる。名前だけでなく色で区別することも可能。
SIMスロット1をdmm、SIMスロット2をfreetelとした。名前を変更すると下に表示されている優先SIMの表示が分かりやすくなる。しかしこのモバイルデータをタップして、データ使用するSIMを選択を変更してもモバイルデータが有効されないので注意が必要だ。モバイルデータの変更は設定のデータ使用量で行った方が良い。
データ使用量の上項目をタップすると該当のSIM情報が表示される。。SIMカードの設定で優先SIMをDMMに変更してもモバイルデータが有効になっていないのが分かる。SIMカードでは名前の変更だけで、モバイルデータの切り替えはこのデータ使用量で行った方が良い。
DMMのモバイルデータをオンにすると自動的にFREETELの方がオフになる。使いたいSIMのモバイルデータをオンにするだけでよい。
デザリングの通信速度を計測
Priori 3 LTEでDMMモバイルの通信速度を計測してみたところ、夕方17:00ごろで30MB前後の爆速。それだけの速度が出ているときに、デザリングをしてどれぐらいの速度が出るか計測してみた。
パソコンで2回計測してみたところ3MB前後の速度しかでなかった。しかしこの速度でも動画も見れるし問題ない。その後、DMMモバイルの速度が3MBでないときにデザリングでも測ってみたところ、2MB以上の速度は出てくれていたので、それでも十分に使えそうだ。
Wi-Fiデザリングでの電池消耗
3時間Wi-Fiでデザリングをしてみたところ電池残量が65%まで減っていた。通信の使用状況により減り方が変わってくるかもしれないが、外出時に電源が取れないところでも十分活躍してくれそうだ。Priori 3 LTEは電池パックの入れ替えができるので、予備のバッテリーを買っておいてもいいし、モバイルバッテリーで充電してもいい。モバイルルーターの代わりとして使っても全く問題ないレベルだ。
まとめ
Priori 3 LTEにSIMを2枚入れておけば、そのうちの1枚をデザリング用として運用することもできる。モバイルデータの切り替えをうまくすることで通信費を節約できるかもしれない。通信速度があまり出ないのが気になるところではあるが、遅すぎるわけではなく許容範囲。モバイルルーターを持つよりも、Priori 3 LTEをデザリング専用機として一台持っておくというのも選択肢の一つになる。
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