So-netが提供する格安SIMの中に、500MB未満まで無料で使える0 SIMというのがある。同じ従量制のFREETEL SIMと比べてどちらが良いか比較してみた。
So-netの0 SIMとはどんなもの
まずSo-netの0 SIMとはどんなものかというと、500MB未満は無料で使えて、それ以降は100MBごとに100円ずつ増えていくという分かりやすい料金設定。2GB(2.048MB)と超えると1,600円となり、それ以上の請求はなく5GBまでの使用ができる。5GBを超えてしまうと翌月までは速度制限がかかってしまう。この料金はデータ通信専用なので、SMSを付けると+150円、音声通話をつけると+700円となる。
0 SIMとFREETEL SIMの料金比較
容量 | 0SIM | FREETEL SIM |
0~100MB | 0円 | 299円 |
100~499MB | 0円 | 499円 |
500~599MB | 100円 | 499円 |
600~699MB | 200円 | 499円 |
700~799MB | 300円 | 499円 |
800~899MB | 400円 | 499円 |
900~999MB | 500円 | 499円 |
1000~1099MB | 600円 | 900円 |
1100~1199MB | 700円 | 900円 |
1200~1299MB | 800円 | 900円 |
1300~1399MB | 900円 | 900円 |
1400~1499MB | 1,000円 | 900円 |
1500~1599MB | 1,100円 | 900円 |
1600~1699MB | 1,200円 | 900円 |
1700~1799MB | 1,300円 | 900円 |
1800~1899MB | 1,400円 | 900円 |
1900~2047MB | 1,500円 | 900円 |
2048~2999MB | 1,600円 | 900円 |
3000~4999MB | 1,600円 | 1,520円 |
5000~7999MB | - | 2,140円 |
8000~10000MB | - | 2,470円 |
0 SIMは500MBまでは料金がかからないせいもあり、データ容量をあまり使わないうちはかなり安く済む。しかし、表にしてみるとわかりやすくなり1400MB以降からFREETEL SIMに逆転されている。毎月のデータ通信量が1.4GB以下の人なら0 SIMにしてもよさそうだが、それ以上使う人はFREETEL SIMということになるだろう。その月々で使う月と使わない月が極端に違う人の場合なら、5GBで足りるなら0 SIM、足りないならFREETEL SIMといったところだ。
0 SIMの注意点
使用頻度が少ない人なら、0 SIMの方が良いという人も多いと思う。ただし、少しばかり注意点がある。
データ専用プラン、データ+SMSプランについては、開通手続き後、3ヶ月連続してデータ通信のご利用がない場合、自動的に解約とさせていただきます。
3か月使わないで放置してしまうと、自動的に解約すると公式ページに記載がある。使っていればいいが予備としてとっておくということはできないということだ。残念だけれど運営側からしてみれば料金が発生していないので当然の対応だろう。逆に音声通話SIMの場合には月々700円のみで寝かせておくことができる。これもメリットのように見えるが、MNP転出手数料は7,000円(税抜)と割高になっている。音声通話SIMのみ最低利用期間が設けられており12か月、それ以前に解約すると違約金が発生する。しかし解約違約金は5,200円と良心的だ。
0 SIMなら最低料金で維持できる
自宅にWi-Fi環境がある人なら月に1GBも使わないという人も多いと思う。500MB以下で済んでしまえば0円、音声通話SIMでも700円しかかからない。電話をあまりかけずに待ち受けが多いという人なら、どこよりも安く電話番号を維持できるかもしれない。スマートフォンをデータ専用の格安SIMで、電話番号はガラケーで維持している2台持ちという人も、0 SIMに乗り換え1台に集約するというのも良いかもしれない
電話番号を取っておきたい人にも
音声通話もLineで済んでしまうし、電話番号もSMARTalkを使えば050のIP電話番号を0円で維持でき、通常の電話番号の必要性を感じない。しかし、普通の電話番号でないと110番や119番などの緊急電話、フリーダイヤルなどの一部の電話ができないというデメリットがある。そう考えるとやっぱり電話番号は取っておきたいという人もいるのではないだろうか。あまり使わないがSMS認証で使いたいときにも役に立つというメリットもある。電話番号は0 SIMで保管して、普段はデータ専用SIMで運用すれば、乗換も気軽にできる。しかし提案はしてみたものの保管用として700円×12か月=8,400円と考えると、維持費としてはちょっと疑問だ。
まとめ
ひと月のデータ使用量が1.4GB以下なら0 SIMの方が安く済ませられる。使過ぎたとしてもデータ専用SIMの場合なら1,600円で済んでしまうのも良い。しかし5GBまでで、それ以上使う場合にはチャージで対応可能だが、100MBが500円、500MBが2,100円、1GBが3,800円とかなり高くなるので、たくさん使うことがあるならFREETEL SIMの方が良い。電話番号も最低料金700円で維持できるし、使い勝手の良い格安SIMではないだろうか。
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